台湾糖業 バイオテクノロジー技術・生産ラインのご紹介
台湾糖業のバイオテクノロジー事業(台糖生物科技)は、2003年の創設以来、全ての人々を健康と結びつけるバイオテクノロジーのリーディングカンパニーとして信頼されています。
今回は、台糖生物科技のバイオテクノロジー技術と生産ラインについてご紹介いたします。
目次
台湾糖業のバイオテクノロジー
台湾糖業のバイオテクノロジー事業が位置する4.8へクタールの嘉義の敷地は、台湾のみならず、東アジアで最も活気あふれるバイオテクノロジー施設です。
台糖の工場では、ISO、食品TQF、化粧品GMPという最高レベルの検査基準に従って作業が進められています。
台糖生物科技では、150名以上の専門家が、研究開発、品質保証、生産の各段階を管理して、最終的に製品を世界中に送り出しています。
研究開発
台糖では、長年の研究開発を経て、発酵、バイオトランスフォーメーション、エキス抽出など様々な技術を確立しています。
複雑な原料や製造技術を用い、時代のニーズに合った製品を開発するとともに、地元台湾の素材や独自の技術を生かして、台湾で開発、製造され、台湾らしさを供えたロングセラーを生み出しています。
品質保証
台糖の品質保証QAのルールは、ISO9001、ISO22000、TQFを統合・再編集したものです。高レベルの品質保証作業は、台湾のTAF全国認証基金会によるISO/IEC 17025認証を取得して、十分な検査設備と検査能力を備えています。
原料から半製品、完成品まで段階ごとに厳しく管理して、工場全体を統制し、国際レベルの安全性を確保しています。
また、製造工程全体が透明化され、製造期日、有効期限、といった基礎情報、さらには品質、安全検査報告まで、全てシステム上で簡単にアクセスすることができるトレーサビリティシステムを確立しています。
生産
台湾糖業では、品質と製品の安全性をとても大切にしています。
その上で、絶え間なく生産をスピードアップしていくことが重要であり、生産ラインの調整に合わせて、開発中の製品を生産の軌道に乗せ、発売までのリードタイムを短縮しています。
台湾糖業の生産ライン
台糖生物科技の生産ラインは、スマート製造設備と製造工程を統合させて、7大生産ラインを作り上げています。
7大生産ライン
- 発酵
- 抽出濃縮
- バイオトランスフォーメーション
- ボトル詰め
- 乾燥
- 包装
- スキンケア用品
発酵
200トン、20トン、2トンの発酵タンクの中で、少量の試験から量産まで、微生物菌を培養して順に増やしていきます。
スマート生産システムが、菌の種類と量、ペーハー、溶存酸素、圧力をモニタリングするとともに、無菌環境下の製造工程では、回分培養、半回分培養、連続培養といった異なる培養を行うことができます。
発酵が終わると、プレートフィルター、または連続式遠心分離機で、固体と液体を分離して回収し製品の純度を上げています。
抽出濃縮
天然植物と漢方の薬草は、蒸気、熱水、溶剤などそれぞれ異なる方法で、エッセンスオイルと有効成分を抽出しています。
連続注入式濃縮装置及び有機溶剤回収後の蒸留純化装置を組み合わせて、製造コストを低下させています。
動物性のエキスについては、動物性の活性物質を抽出するため、超マイクロフィルターろ過設備を運用して、活性物質を純化させてベストの品質を確保しています。
バイオトランスフォーメーション
自動洗浄、滅菌の環境下において、酵素を用いるバイオトランスフォーメーションにより、ショ糖をフルクトオリゴ糖に変換するとともに、フィルタリングシステムでシロップの純度を確保しています。
ボトル詰め
機能ドリンクのボトル充填ラインは、コンピューターで計算された比率に従って、ボトルごとに正確に配合していきます。
ボトルを自動洗浄機で洗浄してから、充填室に送り、中身を充填してキャップを締め、抜取検査をした後、商業殺菌をしています。
殺菌後は、異物検査を経て、真空度が基準に適合することをリークテスターで確認してから、ラベル貼り、箱詰めといった包装作業に移ります。
乾燥
熱に敏感でない原料は、スプレードライで乾燥させています。スプレードライは、1時間で250リットルの水分を取り除くことができます。
熱に敏感な植物・漢方薬のエキスは、フリーズドライで製品の活性と効能を維持しています。
包装
台糖生物科技には、様々な完成品包装設備が整っています。クラス100,000のクリーンルームでTQF標準作業プロセスに従って、流動床、湿式造粒といった設備を用い、混合、押し出し、球形化、造粒、タブレット化の作業を行います。
ありとあらゆるニーズを満たすため、製品の特性により、異なる被覆、フィルムコーティングを施します。カプセル封入、ブリスターパック、いずれも自動化設備を備えており、素早いOEM生産が可能となっています。
スキンケア用品
スキンケア用品は、いずれもGMP規範に沿って製造されており、品質レベルを確保するため、すべての原料は厳しい入荷検査に合格する必要があります。
製造工程では、すべてRO水を用い、台糖由来のプラセンタコラーゲンを運用しています。分子まで分解してエキスを抽出し、さらに超マイクロフィルターで循環を繰り返します。
完成品検査に合格してからは、ボトルを消毒し、自動化設備でボトル詰めを行います。
生産規模や原料のタイプによって、様々な形態の製品を製造して、自社ブランドおよびOEM・ODM顧客のニーズを満たしています。
最後に
台湾糖業は、製糖業界で百年に渡って、台湾経済を支え、技術的な深みを積み重ねてきました。
長期にわたる経験の集大成として開始したバイオテクノロジー事業においても、アジアを代表するリーディングカンパニーの1社となっています。
otomap合同会社では、台湾糖業の健康食品OEM受託や、健康食品の輸入・販売など、幅広い事業を行っております。詳細については「お問い合わせ」よりお気軽にご相談ください。